2024/8/25(日)東京都美術館で行われていた「デ・キリコ展」に行ってきました
https://dechirico.exhibit.jp

やり始めた当初は正直スルーしてました
西洋美術の油絵のような精密な絵が好きだと思っていたので、デザイン重視というか、近代的なデ・キリコ展には食指が伸びなかったんです
でも結局、SNSで「良かった」という感想ツイートを見て、「なら行ってみるか」と思い腰を上げました
結果から言えば、「お前もっと早く行けよ!!」と過去の自分のケツを蹴りたいくらい良かったです
美術展では初期の作品から展示が始まりました
デ・キリコの初期の作品は自画像や静物画、当時の画壇に喧嘩を売るような絵
喧嘩を売る絵は面白かったですが、まだこの時はそれほど引き込まれていませんでした
引き込まれ始めたのは、デ・キリコが徴兵されてから描いた作品
彼の描く対象はガラっと変わり、部屋の中のものや過去作のリメイクが中心になっていきます
(外に自由に出られなかったんですね……)
そしてついにデ・キリコといえばこれ!というようなモチーフである「マヌカン」を描き始めます
マヌカンとはなんぞや?と思いましたが、当時のマネキンをマヌカンと呼んでいたそうです
この徴兵されてからの作品が心にズドンときました
「あ、この人精神的に参っている」
そう直感的に思っていました
私は鬱とパニック障害を現在も治療中なので、精神的に参っている「匂い」がなんとなくわかります
「普通」の時と同じ判断ができなくなって、どんどんおかしな方向へ行ってしまう
(デ・キリコは精神病だったという記述はありませんでした。あくまで個人的な感想)
デ・キリコは絵の才能が本当にあったのでしょう
その迷走すら評価されているのは本当にすごい
でも本当にすごいのは、絵を描くのをやめなかったこと
精神がまいると、それまでできていたことができなくなります
私は起き上がることすらできなかった
でもデ・キリコは絵を描き続けた
そうして、とある絵を描きました
私はその絵を見て、「デ・キリコは自力で立ち直ったんだ」と思いました
その絵がどれだったのか、実は覚えていません……
おそらく「ギリシャの哲学者たち」という作品
それまで無機質に描かれていたマヌカンが、人間らしい、愛嬌のある動作をするようになって、「もう一度人間を描けるようになったんだ」と感じたんだと思います
その作品が作られた背景を知って、勝手に「デ・キリコ、頑張ったんだね……」と感情移入して「最高の展覧会だった!!!!」と勝手にはしゃいでいます
デ・キリコが立ち直れたのは「描き続けた」こと
描けない環境に行っても描き続けて、そうして極地に到達した
何かをやり続けるその強さに憧れました

私も何かやり続けられるようにしないとな

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